プレゼントにはどのくらいお金をかけるべきでしょうか。
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贈り物を選ぶとき、「高いものなら間違いない」と思う方は多いのではないでしょうか。
けれど、贈り物の印象は、必ずしも金額だけで決まるわけではありません。
行動意思決定の研究者 Christopher K. Hsee は、1998年の論文 Less Is Better: When Low-Value Options Are Valued More Highly than High-Value Options の中で、興味深い実験を紹介しています。
ある人が、45ドルのウールのスカーフを贈る場合。
別の人が、55ドルのウールのコートを贈る場合。
金額だけで見れば、コートのほうが高価です。
けれど実験では、45ドルのスカーフを贈った人のほうが、より気前がよいと受け取られました。
なぜなら、スカーフというカテゴリーの中では45ドルは上質なものとして映り、コートというカテゴリーの中では55ドルは控えめな価格に見えるからです。
つまり、受け取る側の印象を決めるのは絶対的な金額ではなく、「そのカテゴリーの中で、どれだけよいものを選んだか」という相対的な評価です。
贈り物は、高額なものより高級なものの方が、相手の心に残るというわけです。
思い当たるのではないでしょうか。
参考文献
Hsee, C. K. (1998). Less Is Better: When Low-Value Options Are Valued More Highly than High-Value Options. Journal of Behavioral Decision Making, 11(2), 107–121.